農産物でいえば、大量の農薬、化学肥料を投じたものと無農薬栽培。
畜産物でいえば抗生物質漬けの肉と健康管理を徹底した環境下で飼育された肉。
不純物の混じったものと純度の高いもの。
いろいろありますがいずれも後者のほうが品質が高いといえましょう。
ではかつらの品質とは?
耐久性が高ければ高品質なのか
着け心地がよければ高品質なのか。
まるで人毛というような人工毛が高品質なのか。
はっきりしませんがこれは各ユーザーの思い入れにより違ってくると思います。
しかし上記のポイントを満たしたかつらを作っても
カットが悪い、毛量が極端に多い若しくは少ない、
カットも毛量も適切だが頭にフィットしない。
いかに素材が良くてもこれでは使えません。
採れたての新鮮な人毛を使おうと頭の上になにかのっているようにしか
見えないのであれば帽子をかぶっているほうがマシでしょう。
結局のところ異物感のない仕上がりにする型の取り方とカット技術、
ユーザー一人ひとりに合わせた素材の選択の知識。
異論もありましょうがこれがかつらの品質ではないかと
修行中の身ながら私は考えます。
京都店 川北