にぎやかで活気のある店で飲むのが基本的に好きなのですが、静かな場所で物思いにふけりながら飲みたいときもあります。そんなときにお邪魔しているのが油小路錦を上がったところにある「salon & bar SAMGHA」です。
ここはかつては「京都坊主バー」という屋号で、浄土真宗本願寺派の住職がバーテンダーをされており、今から約2年半くらい前に屋号を改め現在に至っておられます。お寺と縁遠い私にとっては、現職のお坊さんと直接話ができる場として重宝しております。
店の雰囲気ですが、当然ながら俗な空間ではありませんが、堅苦しいところでもありません。マスターは真宗の僧侶ですが、布教目的で営業されているわけではないので、宗教の話題は、こちらから振らなければ基本的に出ませんし、仮に仏教の話になったとしても、真宗だけを熱心に推してくることはありません。むしろ客との話題に応じて他宗派の本や考え方を紹介してくれたりします。
マスターの守備範囲は仏教だけでなく哲学、心理学、教養、宇宙科学、自己啓発、オカルト、スピリチュアル、発酵、言語学習等と多岐にわたっており、私などは、そこでの会話やおすすめの書籍などを通じて知的好奇心が刺激され、自分の知識や教養の幅が広がっているのを感じます。常連客も、知的好奇心を満たすために来られているように感じます。
いつも「今日もいい話ができて教養が深まった」と満足して帰るのですが、飲みすぎのために翌日覚えていないのが悔やまれます。
少なくとも6年以上通っているので、ここ数年は年末にカレンダーをいただけるようになりました。
京都店 川北

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